OEMで作った服の原価と売価の考え方。値付けで見落としがちな費用

「1着1,500円で作れたから3,000円で売ろう」——この計算で赤字になるケースは珍しくありません。製造原価以外に乗る費用を見落としているためです。

原価に含めるべきもの

  • 製造原価: 生地・縫製工賃・パターン代・サンプル代(費用の内訳)
  • 付属: ブランドタグ・洗濯表示・下げ札・包装資材
  • 物流: 工場からの送料、保管費、お客様への配送料
  • 販売手数料: ECモールやカート・決済の手数料(数%〜十数%)
  • 不良・返品: 一定率で発生する前提で見込む
  • 在庫リスク: 売れ残りをセールで処分する前提の目減り分

サンプル代やパターン代は初回だけの費用ですが、初回ロットが小さいほど1着あたりに重くのしかかります。

値付けの考え方

  1. 先に売価の上限を決める: 買う人が納得する価格帯を、競合や自分の顧客像から決めます
  2. そこから逆算して原価の上限を出す: 売価−(手数料+物流+リスク分)−利益 = 使える製造原価
  3. その原価に収まる仕様に調整する: 生地・色数・付属を削るか、ロットを増やして単価を下げるか

「原価が決まってから売価を決める」のではなく、売価から逆算して仕様を決めるのがOEMの基本動作です。相談の段階で予算上限を伝えると、この逆算に沿った提案が返ってきます(仕様書の書き方)。

小ロットでの原価感を知りたい場合は、記事下の「相談する」ボタンからどうぞ。

よくある質問

アパレルの原価率はどのくらいが目安ですか?

業態や販路によって大きく変わるため一律の正解はありません。重要なのは「製造原価だけで計算しない」ことです。タグ・送料・決済手数料・不良分・在庫リスクまで含めて計算し、赤字にならない売価を先に決めてから仕様を調整するのが安全です。